
はじめまして

はじめまして!暇だからメールしてみました!返事待ってます!

返事ください!

僕も映画が好きです。ぜひお返事ください。楽しく映画の話をしましょう。

名前:けいすけ
年齢:27歳
仕事:会社員
趣味:ドライブ、映画鑑賞
好きな食べ物:パスタ
嫌いな食べ物:ラーメン
よろしくおねがいします。
出会い系サイトを甘く見てますね。僕からは敢えて何も言うまい。この例文を見て皆さんが思ったこと、そのひとつひとつがすべて当たりです。そのような理由により、これらのメールには返事が来ません。
それにしても。例文だと思って極端なものを並べていると思うでしょ? でもですね、実際、すごく多いです。ケース1だってもうちょっと短ければこれと一緒。試しにネカマで募集をかけてみるとよく分かります。来るメールの半分はこんなんです。
一人よがりのメールも返信が来ない

こんにちははじめまして。のぶゆきです。
○○さんは映画が好きなんですね。
僕も映画は大好きです。最近観た映画の中では、
「戦場のピアニスト」が一番でした。
おばかなハリウッド物は基本的に観ないのですが、
これは観て良かったと思います。
ナチスとユダヤのどちらの視点にも偏ることなく、
淡々と、客観的に、戦争に巻き込まれた人々の
苦悩を描いています。
このての映画ではとかくナチス=悪、
ユダヤ=被害者という構図で、
幼稚っぽいステレオタイプな視点になりがちですが、
この作品は最後まで平等で、善悪を語ることなく、
一歩引いた視点でひたすらに主観を排除していました。
アメリカ人にこういう映画が作れるなんてちょっと意外。
最後に主人公が死んでしまうのはお約束過ぎて、
ここだけはちょっとガッカリでしたが。
○○ちゃんはどんな映画が好きですか?
きっと楽しく映画の話ができると思います。
ぜひお返事くださいね。
いろいろとお話して、親しくなって、
盛り上がればE会っても良いと思います。
そうなれるといいですね。
それでは。
これまでに僕が見本として紹介した例文も、けっこう長めに書いて、ひとつの事柄を掘り下げています。この例文も一見それ系なのですが、絶対にやってはいけない大きな間違いが。
それはこのメールがただのウンチクだってことです。自分の得意分野と相手の興味が合致したチャンスにこそやってしまいがちな失敗。気をつけましょう。
この例文では他にもツッコミ所満載なので、ポイントごとに添削します。 基本的には、独りよがりってことですね。嫌われるというより、むしろ笑われます。
おばかなハリウッド物は基本的に観ない
いきなりやっちゃってます。自分の好みを言うのはOK。しかし、あくまでも「好み」です。好きなものを言いましょう。何が嫌いかは相手のことを良く知るまでは言う必要はありません。というか言わない方がいいです。なぜって、相手がそれを好きな場合があるからですよ。このメールをもらった相手がハリウッド映画好きだったらどうすんの?
幼稚っぽいステレオタイプな視点
そんなこと言っている自分だって「客観的だ」としか述べていません。これも、異なる二つの視点を描いた物語においてはステレオタイプな意見ですね。というか、単純な話、偉そうってことです。女の子はこういうのを嫌います。ステレオタイプの意味さえ知らない子もいるでしょう。もっと楽しいメールを書こうよ。
最後に主人公が死んでしまう
ネタバレかよ! ようするに、相手も観ていると決めつけているか、あるいは相手の気持ちなんてまったく考えていないか。いずれにせよ自己中。ちなみにコウタはこの映画を観ていないので死ぬというのは適当に書きました。
○○ちゃんはどんな映画が好きですか?
さんざっぱら自分の好みを押しつけておいて、今更こんなことを聞いてもねえ。「タイタニックが好きです~」なんて答えられない。
E.きっと楽しく映画の話ができる
何を根拠にこんなことが言えるんだ? 相手の子の好みも知らないくせに。なおかつ自分の好き嫌いをここまで押しつけるくせに。
会っても良いと
それを決めるのは女の子です。男ではありません。
まとめ
AIとやり取りしているんじゃないんです。相手は生身の人間。独りよがりでは返信がきません。少しでも向こうの気持ちになってメールをしましょう!


こういうのも大事です。
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